CONSEPT

装飾品は古代エジプト時代からすでに存在し富や権力の象徴として扱われて来ましたが、現代では人を華やかに彩るアクセサリーへと変化しています。また、ジュエリー・アクセサリーを提供する側も、さまざまなニーズに合わせて日々進化を続けています。宝石や金属の輝きに魅せられて、高度なデザインや技術を求める姿勢は変わることはありません。

弊社の原型制作はデジタル技術を採用しています。精密・微細加工の為、パーツの一つ一つは３DCADにより0.01ｍｍ単位で設計されてます。今では一般的な技法ですが、ひと昔前までは原型を専門で作る職人さんと打ち合わせを重ねて制作していました。このデジタル工法ですと細部まで位置や厚みを設定が出来、製品の複雑さや奥行きまで楽しむ事ができます。

LICAUT（リコウ）は欧州の宝飾製作技法を基本に製作していますが、日本の心情が感じられるようなデザインを製品にしています。例えば、日本の建築装飾や武具、茶道具や印籠・根付などは風土や四季を通した自然調和が伝統美として表現されており、時代と共に洗練された柄や文様は現代のわたしたちに感動を与えます。またそれらは誰もが受け継いでいる大切な文化で、欧州の宝飾文化へ追従せずとも独自の製品を生み出しています。

Made in Tokyo ー。昭和の時代は都心であっても小さな町工場が集まる地域があり、どこでも見る風景でした。今ではビルやマンションとなり、高度成長期を支えてきたモノづくり産業が地方や海外に移り行きました。ひたすら成長を目指した資本主義の大きな転換点である今こそ、江戸から文化を受け継ぎ、新しいカルチャーが目まぐるしく誕生する現代の東京で製品を生み続けることに大切な意味があると感じています。

アクセサリーを通して想いを伝え、楽しさや豊かさをたくさん分かち合いたい、と願っています。そして、私たちの製品の「喜び」が身に付ける人の心に伝わり、その豊かな感情で素敵な世界を創造してほしい。そのクリエイティブなメッセージは、美しい、嬉しい、ありがとう、大好き…。沢山の人と分かち合いながら、それぞれの人生で心を重ねられるような製品づくりを続けていきたいと思います。

調和のとれた穏やかな日常でLICAUTの製品がみなさまの生活に寄り添える事を願っています。